【無料の学習プリント】小学4年生の算数ドリル_学力テスト5

2021年10月26日4年生・算数ドリル4年生, テスト, 算数

今回のプリントは、「小学4年生の算数ドリル_学力テスト5」です。
小学4年生の算数ドリル_学力テスト4」の続きで、学力テストの最後の問題となります。
本日は高学年の算数について記事を書いてみました。

4年生 算数ドリル48 学力テスト5
サンプル問題です。問題PDFは全4ページ分。
下記よりDLしてください。

「ただ計算すればいい」から「やり方を覚えてから解く」へ

4年生の算数で「ちゃんとできた方がいい」ものでまず上がるのは、「角度の問題」だと思います。
これから先、高学年でも中学生でも、「角度の問題」はたくさん出題されます。
「角度の問題」はパズルみたいで面白いのですが、「ルール」を知らないとまったく解けません。
「三角形の内角の和=180度」や「四角形の内角の和=360度」、「三角定規の角度」や「二等辺三角形の性質(2つの角の角度が同じ)」など、最初に知っておかないといけない「ルール」があります。
「数学」には「ルール」があって、この「数学のルール」を覚えないと「算数って難しいな」となってしまいます。
これまでは「ただ計算すればいい」だった算数が、「やり方を覚えてから解く」という方向に変わっていくのですが、これを「ただ計算すればいい」というままで進めていこうとしてしまうのは、手袋もしないで雪遊びしようとしているようなものです。
「文章を読んだり書いたり」するには、「文字」や「言葉」を覚えないといけません。それと同じで高学年にもなると、算数も「覚えないといけないこと」がたくさんになってくるというわけです。
もちろん、覚えたことを「どこ」で「どのように」使うのかも、知っていかないといけません。
正直なところ、この「なに」を「どこ」で「どのように」というのは、小・中学校で「きちんと」教えてもらえるとは思えません。
算数に関しては、義務教育で教えてもらえるのは「基本(ルール)」で、「実技(使い方)」は蔑ろにされていることも、多々あると思います。
「そういう実技的なことは、塾でならえばいいでしょ?」
みたいな考え方です。
学校では授業時間とかありますからね、仕方ないです。
とはいえ、「学校で習った基本」を「全て」だと思ってしまう子だっているでしょう。塾に通っていない子だって。
しかし算数や数学は、そんな「学校で習ったことが全て」だと思っているような子は、中学生にもなるとどんどん落ちこぼれていく教科です。
学校では教えてもらわない「実技」を、「自分で考えて」やっていかないといけない厳しさがあるともいえます。
三平方の定理は因数分解を使って解く
とか、学校ではちゃんと教えてくれないかもしれません。
「三平方の定理」と「因数分解」は、違う単元ですからね。
三角形の1番長い辺「a」と他の2辺「b」と「c」との間には、
「aの長さの2乗=bの長さの2乗+cの長さ2乗」
と云う関係が成り立ち、これを「三平方の定理」というわけですが、
「aが185cmとbが75cmのとき、不明なcの長さを求めなさい」という問題を、いちいち「cの長さの2乗=aの長さの2乗-cの長さ2乗」となるから、まずは「185の2乗」を計算して次に「75の2乗」を計算して…とするよりも、
因数分解により
「aの2乗-cの2乗」=「(a+c)×(a-c)」
と決まっているんですから、「a=185」「b=75」なら
「(185+75)×(185-75)」=「260×110」=「28600」
「cの2乗」=「28600」
「c=ルート28600」
と計算した方が確実に早いです。
でもこの、
「三平方の定理は因数分解を使って解く」
って、学校で習うとは限りませんよね。
しかし算数の問題を作っている人たちは、
「三平方の定理は因数分解を使って解く」
というのを前提として問題を作っています
し、塾でも
「三平方の定理は因数分解を使って解く」
と教えていると思います。
と、まぁこんな感じで、「なに」を「どこ」で「どのように」使うのかというのは、算数や数学では「必須の技術」になってきますので、「先を見据えて勉強を進めていく」のなら、「学校で習ったことができているから大丈夫」というのはこの先通用しなくなってくると思います。
だから算数は、高学年から塾に通う子が多くなるんでしょうね。
だって、親が「ちゃんと理解できるように教える」のは、大変ですもんね。

では、また。

問題PDFはこちら

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Newtonライトのシリーズは大人向けだと思いますが、
子どもと一緒に読んでも楽しめるのでは?

Posted by みそぱぱ